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結婚にスピーチはつきものだが、たいていは長くて、おもしろくない。ある人が、「スピーチとスカートは短いほどよい」といったところ、そばの人が「いや、なければもっといい」とまぜかえした、まず、そんなものだ。
ある結婚披露でひとりの老人が立ち上がった。こういう人は、よく長々しいお説教をするものだが、だいじょうぶかなぁ…と警戒していると、「算術をやります」と言うからびっくりする。 「10を2つの数字に分けると、1と9、2と8、3と7、4と6、5と5になります。さて、これをかけ合わせてみてください。1×9は9です。2×8は16、3×7は21、4×6は24、そして5×5は25になります。」そこでひと息切った老人はこう続けた。
「ここに教訓があるのです。一方が威張り他方が小さくなっていては大したことはできないのです。夫婦も同じで、夫が9で妻が1では9にしかならい。ところが夫が5、妻が5だと25の力が出せるというわけです。新郎新婦は5と5の力をもった、りっぱなご家庭をおつくりください、おわり。」
これは、お茶の水女子大学名誉教投、外山滋比古さんが 新聞に書いておられたものです。
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