第1回 「糖尿病」って知ってますか?
糖尿病という病名を知らない方はほとんどいない思います。しかし、「自分も糖尿病かも・・・」と身近に考えたことがある人はどれくらいいるでしょうか?

日本では食生活の欧米化に伴って”飽食の時代”を迎えました。また一方では機械化文明の普及により、慢性の運動不足状態が蔓延しています。

日本人の生活が豊かになるのに伴って、糖尿病人口はものすごい勢いで増加していて、現在ではその数は患者数730万人、糖尿病予備軍を含めると1500万人とも言われています。

周りを見渡すと10人に1人が糖尿病。そうです、その危険は決して人ごとではないのです!検診で尿糖などの異常を指摘された方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ところが、糖尿病を指摘されてもきちんとした治療を受けている人はわずかに 200万人程度です。ほとんどがそのままほったらかしの状態なのです。ここに大きな落とし穴がひそんでいます。

体がむくんで内科を受診したところかなり進んだ糖尿病性腎症が見つかり透析しなければならなくなった人、足の先がまっ黒になって整形外科を受診し足の切断を余儀なくされた人、突然眼がみえなくなり眼科を受診し糖尿病と診断された人、心筋梗塞のため救急車でかつぎこまれて糖尿病があることがはじめてわかった人など糖尿病の合併症による悲劇が後を絶ちません。

何故でしょうか?すでに糖尿病と言われたことがあるのに、そのまま放置していて取り返しがつかない状態になってしまうケースが非常に多いからです。

「糖尿病」というと好きなものが食べれなくなるというイメージが強く、 自覚症状がほとんどないこともあってこの病気を無視してしまうことが多いようです。そして手遅れになってしまう・・・。

糖尿病はうまくつきあえば怖い病気ではありません。ところが、合併症がどんどん進むとこれほど怖い病気はありません。

このコーナーではシリーズで糖尿病に関するいろいろな知識を提供していきたいと考えています。糖尿病の合併症によって不幸な事態を招かないようにするためにも、 正しい知識を身につけどうすればよいのかを一緒に学んでいきましょう。

国立病院長崎医療センター 木村先生より提供